【実際に行きました】おすすめフィンランドサウナ4選

サウナ

サウナ―なら一度は夢見る“聖地”フィンランド。学生時代の夏休み、思い切って旅立ち、現地のサウナを巡ってきました。今回は、実際に体験して本当におすすめしたいフィンランドサウナを4つご紹介します。

「いつか行ってみたい」と思っている方にとって、この記事が少しでも参考になれば嬉しいです。そして何より伝えたいのは──絶対に行ってください。フィンランドに行って後悔した人を、僕はまだ見たことがありません。

1.ラウハニエミサウナ(Rauhaniemi sauna)

フィンランドサウナの中でも頭ひとつ抜けて良かったのが、タンペレにある「ラウハニエミサウナ」。

サウナ室・自然・人がまるで一体化しているかのような、まさに理想のサウナ体験ができる場所です。ここに来て初めて「これが本場か……」と実感しました。

サウナ室の中では、地元の人たちが思い思いに会話を楽しんでいます。僕が入ったときは、知らないおじさんに話しかけられました。

🧖‍♂️「どこから来たんだい?」
🤨「日本です」
🧖‍♂️「日本か!行ったことあるよ!トウキョウ!」
🤨「Wow!」

……と、こんな感じで気さくに話しかけてくれるんです。

そして何より最高だったのが、サウナのあとに湖にダイブできること。目の前に広がる湖に、そのまま飛び込むスタイル。これ、日本じゃ絶対にできません。かけ湯? 飛び込み禁止? そんなルールとは無縁の自由な世界がそこにはありました。

4セットしっかりキメて、満足感に包まれながら記念撮影。まさに「フィンランドサウナに来た!」という感動が味わえます。

アクセス

ラウハニエミは、ヘルシンキから電車で約2時間の街・タンペレにあります。チケットはネットで事前購入しておくのがおすすめ。

車窓からは森や湖などの自然が広がり、スマホを置いて景色を眺めるだけでも価値があります。

Screenshot

2.コティハルジュンサウナ(Kotiharjunsauna)

ヘルシンキにある最古の公衆フィンランドサウナ「コティハルジュン」。ここも思い出に残る体験でした。

なにがすごいって、“歩道で外気浴”ができるんです。

サウナから出たあと、歩道に出てタオル一枚で風にあたる。信じられないほど自然で、でも非日常。通りすがりの人たちと軽く会話が生まれることもあり、人との距離がぐっと近くなる感覚があります。

現地のおじさんと世間話をしていたときの、ゆるやかであたたかな空気は今でも忘れられません。まるで地元の銭湯で話しかけられたような親しみやすさがあります。

おじさんに「日本のみんなにこのサウナの良さを自慢してくれよ」と言われました。言われなくても自慢したくなるくらい、最高の場所でした。

ここではグッズも充実していて、トートバッグを3つ購入。お土産と旅の思い出と共に、大切に使っています。

オープン前からこの人の量

3.クルッツーリサウナ(Kulttuuri sauna)

街中で“海ダイブ”ができるという異色のフィンランドサウナが、ヘルシンキの「クルッツーリサウナ」。

ここはなんと、サウナ→バルト海に飛び込み→外気浴、という豪快なサイクルが可能。都会の喧騒のなかで自然と一体になれる、不思議な体験ができる場所です。

しかも受付スタッフが日本人の方なので、安心感もばっちり。海外の施設だと英語が不安な方にも心強い存在です。

サウナ室は男女別、水風呂と外気浴は水着着用で共用。熱々のサウナでしっかり汗をかき、海にドボン。外気浴中は対岸の美しい街並みを眺めながら、心と体がじんわり整っていきます。

ユニークだったのが、男女サウナ室が壁一枚で仕切られていること。一緒に行った彼女と声を掛け合いながら水風呂タイミングを合わせられたのも、ちょっとした嬉しいポイントでした。

4.ロウリュ(Löyly)

ヘルシンキの中心からもアクセスしやすく、観光ついでに行けるフィンランドサウナ「ロウリュ」。

ここは、伝統的な「スモークサウナ」を手軽に体験できる数少ないスポットです。

スモークサウナは真っ暗。何も見えない。けど、モクモクと燻された香りに包まれて、じっくり温まる感覚はまるで別世界。

頭に浮かんだのは「燻製チーズ」。それくらい芳醇な香りに癒されながら、身体の芯から温まります。

そして、バルト海にそのままダイブ!波が荒いときは入水NGらしいですが、僕が行ったときは飛び込みOK。もちろん、掛け水なんて必要ありません。

さらに、外気浴に加えて「内気浴」までできるのがロウリュの魅力。室内には焚き火が設置されていて、炎を眺めながらじっくり体を整える──これがまた最高なんです。

観光の合間に行っても良し、旅のハイライトにしても良し。初心者にも自信を持ってすすめられる施設です。

番外編(おもしろサウナ)

・観覧車サウナ(SkySauna Helsinki)

「え?それ本気で言ってる?」と二度聞きたくなるような、ぶっ飛び施設もありました。
アイデアとしては面白い。観覧車のゴンドラがフィンランドサウナになっていて、高い場所で汗をかきながら絶景を楽しむという……うん、発想は最高です。よく企画会議通ったなという感じ。

でも、値段もぶっ飛んでました。

1〜4人で240ユーロ(40000円くらい)、5人以上になると追加で1人30ユーロ。泣く泣く断念しましたが、いつか絶対行きたいと思っています。

いっぱい稼いだらまた来ます。

フィンランド人とサウナの深い関係

フィンランドでは、サウナは特別なイベントではなく、日常の一部です。
国民のほとんどが週に何度もサウナに入り、家にサウナがあるのも珍しくありません。

国の人口は約550万人ですが、国内には300万以上のフィンランドサウナがあると言われています。
家族で一緒に入り、友人と語らい、時には仕事の打ち合わせまで。日本のお風呂とリビングと居酒屋を合体させたような存在です。

実際、サウナ室のなかでは老若男女問わずリラックスして会話を楽しんでいて、初対面の僕にも気さくに声をかけてくれる。
この「誰でもウェルカム」な空気が、フィンランドのサウナ文化の懐の深さを感じさせてくれました。

持っていってよかった持ち物・サウナ旅のコツ

実際にフィンランドサウナを旅してみて、「これは持ってきてよかった!」と感じたものを紹介します。

まず、水着速乾性のタオルは必須です。混浴エリアや外気浴スペースでは水着着用が基本。タオルは濡れると寒いので、すぐ乾くタイプがおすすめです。
また、サンダルも便利。濡れた床を歩くときや、湖や海に入るときに役立ちます。

速乾タオル、mokuタオルが良すぎる話

さらに、個人的に重宝したのが軽いトートバッグ。サウナ後に荷物をさっとまとめるのにも便利ですし、ローカルのトートはお土産にもなります。

サウナに慣れていなくても、気後れすることはありません。
みんな自然体で、マナーよりもリラックスを重視する文化なので、自分のペースで楽しめるのが最高です。

まとめ

本場フィンランドでのサウナ体験は、ただ「ととのう」だけではありません。文化・人・自然、そのすべてがシームレスにつながり、心と身体が解放されていく──そんな感覚を味わえます。

どの施設にもそれぞれの良さがあり、一期一会の出会いや、忘れられない景色がありました。今回ご紹介した4つのサウナは、初心者から上級者まで楽しめる名所ばかりです。
そして、行けばわかります。なぜ世界中のサウナファンがフィンランドを“聖地”と呼ぶのか。その理由が、肌と心で感じられるはずです。

行こうか迷っているなら、迷う時間がもったいない。

飛行機に乗って、フィンランドの空気を吸って、湖に飛び込んでください。きっと、人生で忘れられない旅になります。

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