「スノーピークのランドネストにするか、ゼインアーツのククにするか」——キャンプを始めようとするとき、この二択で詰まる人が多い。
わかる。めちゃくちゃわかる。
価格帯が近くて、サイズ感も似てて、どちらも「初心者向け」と言われている。比較記事を読み漁っても「どちらも良いテントです」でまとめられていて、結局決められない。そういう経験、ありませんか?
この記事では、実際に私が両方を実際に使った経験をもとに、「正直なところどっちを買うべきか」を書いていく。良いところも、微妙だったところも、全部。
読み終えたら、どちらを選べばいいか迷わなくなるはずです。
結論→kuku1を買え

スペック【価格・サイズ一覧表】
「なんとなく似てる」と言われる二つだけど、スペックを並べると意外と差がある。
ランドネストMとクク1の対比
| ー | スノーピーク ランドネストM | ゼインアーツ クク1 |
|---|---|---|
| 価格 | ¥29,800(値下げ後) | ¥19,800(値下げ後) |
| 外寸 | 450×280cm | 540×320cm |
| インナーサイズ | 265×265cm | 260×265cm |
| 高さ | 160cm | 165cm |
| 重量 | 8.7kg | 10kg |
| 収容人数 | 3〜4人 | 4人 |
| フレーム | A6061アルミ Φ13mm | A6061アルミ Φ14.5mm |
1万円の差がある。同じ「初心者向けテント」でも、価格はクク1の方がかなり安い。
ランドネストは旧価格¥51,700から¥29,800に42%値下げされたとはいえ、それでも1万円の開きがある。「テントに何を求めるか」で、この差の意味が変わってくる。
ランドネストシェルターとクク2の対比
シェルター使いを想定するなら、こちらの比較が参考になる。
| ー | スノーピーク ランドネストシェルター | ゼインアーツ クク2 |
|---|---|---|
| 価格 | ¥87,780 | ¥39,800(値下げ後) |
| 外寸 | 620×210cm | 660×395cm |
| インナーサイズ | 220×360cm | 250×360cm |
| 高さ | 210cm(メイン)/ 180cm(インナー) | 210cm |
| 重量 | 16.5kg | 15.5kg |
| 収容人数 | 4人 | 4人 |
クク2はランドネストシェルターの半値以下。重量もほぼ同じで、むしろ外寸は圧倒的にクク2の方が広い。
ただ、忘れてはいけないのが、全室の広さだ。ここはランドネストシェルターの方が1mほど広い。
ククは後室がある分全室が削られている。
十分なリビングスペースが欲しいという人はランドネストシェルターの方が向いている。
ゼインアーツの公式HPによると、クク2でも4人で十分に全室で過ごせるので問題はないと思われる。
→シェルター用途で価格を重視するなら、クク2の選択肢は相当強い。

「立てやすさ」だけなら間違いなくランドネスト

ランドネストを最初に使ったとき、「あ、これ失敗できないやつだ」と思った。良い意味で。
前後左右どこから見ても同じ形、それが強い

ランドネストは前後対称の設計になっている。
つまり、フライシートをどっち向きに置いても正解。「あれ、こっちが前だっけ?」と混乱する必要がない。
キャンプ初心者あるある——「テント広げたら前後どっちかわからなくなった」という経験、ある方も多いのでは。ランドネストはそれが起きない構造になっている。地味だけど、これが初心者には本当に助かる。
逆Y字フレームで迷子にならない構造
フレームはいわゆる逆Y字構造。ポールを差し込む位置が少なく、設営に迷う要素が極端に少ない。

友人の玄人キャンパーに「ランドネストって実際どう?」と聞いたことがある。「初心者に勧めるなら最有力候補」と即答していた。それぐらいの設営しやすさ。ちなみにその友人も所有している。
玄人も欲しくなる初心者テントということだ。
設営時間は15分程度とされているが、実感やってみると10分(慣れたら)。
タープがセットになっているという点も大きい。「テントとタープを別々に買う必要がない」ことで、最初にかかるコストと手間が減る。初心者にとってこれは結構嬉しいポイント。
kuku1 19,800円の衝撃、これは安すぎる

正直に言う。クク1の¥19,800という価格を見たとき、「どっかに欠陥あるだろ」と思った。
使ってみたら、そういうことじゃなかった。
後室の存在、地味に便利だった
ククには「後室」という小スペースがある。インナーテントの後ろ側、フレームが1本通っているので、ちょっとした空間ができる構造だ。

最初は「必要かな?」と思ってた。
夜にごみが出たとき、雨の中ちょっと洗い物したとき——「テントの中に入れたくないけどテントの中に入れたくない」というシーンって、キャンプしてると頻繁にある。
この後室に入れておけばいい。それだけのことなんだけど、これが実際に使ってみるとかなり解決してくれる。小杉さん(ゼインアーツ代表)のこだわりが随所に見えるテントで、後室もそのひとつだと思う。

広さだけで言えばククが圧勝
| ー | ランドネストM | クク1 |
|---|---|---|
| 天井高 | 160cm | 165cm |
| 外寸 | 450×280cm | 540×320cm |
| インナー横幅 | 265×265cm | 260×265cm(ほぼ正方形) |
数字だと5cmの差だが、クク1は幕体の面積自体がかなり大きい。中に入ったときの「広さ感」が違う。
公式スペックでは4人用とされているが、実際に使うと「え、6人いけるんじゃ?」と思うぐらいの広さだった。それぐらい広い。
天井が低いと思われがちだが——寝るだけと割り切れば、165cmという高さはそこまで気にならない。起き上がったときに頭が当たる、ということもなかった。
横からも完全に開けられる設計になっていて、メッシュだけでなくパネル全体を開放できる。夏場の通気性は相当高い。横から出入りもできるので、テントの設置角度の自由度も上がる。

イマイチだった点も全部書く
良いことだけ書いてもしょうがない。両方使って「ここは微妙だった」という点もある。
ランドネストの「かぶりすぎ問題」
キャンプ場に行くと、ランドネストはめちゃくちゃよく見る。

スノーピークのエントリーラインがアメニティドーム廃番後にランドネスト一本に絞られたこともあり、今や定番中の定番。「周りと被りたくない」というキャンパー気質の人には、これがかなりネックになる。
「隣のサイトも同じテント」が気にならない人には全く関係ない話だけど、気になる人は本当に気になるポイントなので正直に書いておく。
価格もクク1より1万円ほど高い。値下げ後とはいえ、¥29,800と¥19,800の差はそれなりに大きい。
kukuのフレームが前後非対称で最初混乱した話

ランドネストと真逆の特性が、kukuの「前後非対称設計」。
初めて設営したとき、「あれ、こっちが前?後ろ?」となった。グロメット(フレームを差し込む穴)の位置が若干わかりにくくて、1回目は違うところに差し込んでしまった。

慣れれば問題ないが、ランドネストの「どちらでも正解」の感覚に慣れた後だと、最初は少し戸惑う。キャンプを始めたばかりの方は、最初の設営に少し余裕を持って臨んでほしい。
張りツナの本数も多め。設営に時間がかかるというのは、口コミでもよく見るリアルな話。テキパキ設営したい派には少しストレスかもしれない。

ソロインナー問題、デュオキャンプはどうする
ランドネストには「ソロインナーテント」というオプションがある。

インナーテントを一人分サイズに変えることで、シェルター的な使い方ができる。夫婦・カップルでのデュオキャンプなら、ソロインナーで仕切って「前室に荷物+奥で就寝」という使い方ができる。(インナーはソロ用だが、頑張れば2人寝れる)
一方、クク1にはソロインナーテントがない。シェルター使いをしたいなら、クク2(クク通)を選ぶ必要がある。
クク1のインナーテントは4人用サイズなので、2人で使うと「広すぎる」という感覚もある。2人でゆったり使える広さではあるが、テント内の一体感が薄れるという感想を持つ人もいる。ソロインナー非対応はクク1の数少ない惜しいポイント。
結局どっちを買うべきか→kuku
設営重視 → ランドネスト

迷わず立てたい、失敗したくない、タープも一緒に揃えたい——そういう人には文句なしのチョイス。
前後対称設計、逆Y字フレーム、タープセット。「とにかく最初の1本を迷いなく始めたい」なら、ランドネストが圧倒的に正解。
スノーピークという老舗ブランドの安心感もある。アフターサポートも手厚いので、初めてのテントとしての信頼性は高い。
コスパ最優先 → クク(私のイチ押し)

これが私の本音。機能・広さ・価格・かっこよさすべてを総合すると、クク1の¥19,800は異常値だと思っている。
ざっくり言うと、ランドネストMより広くて、安くて、後室まである。設営の難しさも、慣れれば大した問題じゃない。
「安いのに質が悪そう」という先入観があったとしても、実際に使えば消える。¥19,800でこの完成度は、驚いた。
コスパを重視する初心者キャンパーには、ククを強く勧めたい。
シェルター使いしたいなら
デュオキャンプでシェルター運用を考えているなら、選択肢が変わる。
ランドネストなら、ソロインナーテントのオプションを足せばシェルター対応できる。ランドネストMとソロインナーを組み合わせるのが、デュオキャンプには一番使い勝手がいいと感じた。
ククでシェルター使いをしたいなら、クク2(¥39,800)に行くのが無難。クク1でシェルターを試みるのはかなり難しい。(跳ね上げポールを買って跳ね上げたら2人で使うには最高かも)
初心者キャンパーとして「最初の1本」を選ぶとき、どちらも後悔しない選択肢。ただ、「自分は何を重視するか」だけは、ここで決めて買った方がいい。
迷いなく立てたいならランドネスト。コスパで攻めるならクク。それだけ。
あなたのテント選びの後押しになれば幸いです。










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