【香港・マカオ】男2人 3泊4日の最高旅(飯/ショッピング/カジノ)

やってよかったこと

夏のある日、会社の同期と2人で飛び立った先は香港とマカオ。
「観光名所? そんなの後でGoogleマップで見とけばいい」──そんな偏屈にも見える旅行哲学を胸に、僕らは “そこでしかできない体験” を求めて3泊4日の旅に出た。

食い倒れにショッピング、そしてカジノ。
この記事では、男同士の旅を考えている人に向けて、実際のルートや体験を赤裸々に語ろうと思う。ガイドブック的な情報ではなく、体温のある「香港・マカオ旅行記」として読んでほしい。

我々の旅行コンセプト/マインド

旅のスタート前に決めたルールはシンプルだった。

  1. 観光名所には行かない
  2. ガイドブックに頼らない
  3. その土地ならではの空気を感じる

もちろん、香港の夜景やマカオの世界遺産は有名だ。だが「わざわざ人混みに飛び込んで同じ写真を撮って何が楽しいんだ?」というのが僕らの考え。

観光客がいない裏道の方が面白いことが待っているに違いない。そう信じて、ノリと勢いを大切にした。

ちなみに100万ドルの夜景はあんまり期待しすぎないほうがいいぞ。

フライト

フライトは関西国際空港から直行便。往復で約5万8千円。
学生時代なら「高い!」と感じただろうが、社会人になると「まあこのくらいなら妥当か」と思える。逆に、夏休みを利用できる学生が羨ましい。

香港までは約4時間。寝るには短い、暇を持て余すには長い、絶妙な時間だ。同期とくだらない話をしたり、到着後に何を食べるかで盛り上がったり。機内のワクワク感は、何度味わってもいい。

着陸すると、窓の外にはびっしりと立ち並ぶ高層ビル群。日本とも欧米とも違う、エネルギッシュなアジアの景色に胸が高鳴る。

移動の覇権「トラム」

香港市内での移動は地下鉄やバスが便利だが、僕らが気に入ったのは トラム
二階建ての路面電車で、速度は遅いが、その遅さがまた旅情を演出する。

二階席に座り、窓から吹き込む湿った風を浴びながら街を眺める。ネオンサイン、狭い路地を縫うバイク、道端の屋台で働く人たち。すべてが「香港に来たんだ」と実感させてくれる。

旅行は急がなくていい。少しの余白が思い出を色付ける。

料金はたったの30円ほど。信じられないくらい安い。だから気軽に乗り降りできるし、「次の停留所で降りてみるか」という自由な旅ができる。

効率を求めるなら地下鉄だが、男2人旅にスピードは不要。のんびり揺られる時間そのものが贅沢だった。

食べたご飯で美味しかったところ

香港は「世界一の食の都」と呼ばれる。その言葉は決して大げさではない。

小籠包「Cheung Hing Kee Shanghai Pan-Fried Buns」

https://maps.app.goo.gl/7SSNJjULwSVwhwen8?g_st=ipc

熱々のスープが飛び出す小籠包は、口の中で爆発的な幸福をもたらした。上海系の名店もいいが、街角のローカル店で食べる小籠包は格別。
アツアツの肉汁が中に入っているのはもちろんのこと、ここのやつは最後にカリっとなるように揚げている。「これ最後揚げたらうまいんちゃう?そう言いだした奴と握手がしたい」

朝ごはんトースト「蘭芳園 中環總店」

https://maps.app.goo.gl/wf6oxVdqwG55mKR8A?g_st=ipc

旅行先でモーニングをいただいている時間ほど贅沢な時間はない。早起きしたご褒美は旅先であるほど輝く。香港式コーヒーと厚切りバタートースト。これを食べながら「俺たちは本当に香港にいるんだな」と実感した。

コーヒーはあまりおいしくない。

変な中華屋さん「Blooms Coffee (Central Market)」

https://maps.app.goo.gl/eznu9zz43UFnaaL66?g_st=ipc

そして旅のハイライトは、ガイドに載っていない小さな中華屋。
店先で湯気を立てる鍋に惹かれて入ってみたら、チャーハンが驚くほど美味かった。王将のチャーハンを超えるかもしれないレベル。
「ふらっと入る勇気」が大当たりにつながる瞬間。これぞ旅の面白さだった。

ショッピング(converse チャックテイラー)

香港に来た目的のひとつがショッピング。特に狙っていたのは Converse チャックテイラー

日本では伊藤忠の影響で黒ラベルのモデルは正規販売されていない。だがアジア圏ならまだ手に入る。
店に並ぶチャックテイラーを見つけた瞬間、テンションが爆上がりした。

値段は約8000円。日本で買えないうえに、海外で買ったというストーリーがついてくる。これほどコスパのいい買い物はない。
旅の思い出を持ち帰るなら、お土産より「日本にないもの」を狙うのが正解だと確信した。

香港→マカオの舟

旅の折り返し地点で向かったのはマカオ。香港から高速フェリーで約1時間。
我々の時はキャンペーンを見つけ、なんと片道無料。意味がわからない。

フェリーに揺られながら缶ジュースを開け、海を眺めていると、次第に近づいてくるマカオの街並み。ラスベガスのような派手な外観と、ポルトガル植民地時代の建物が混ざり合う光景は独特で、到着前から気持ちが高ぶった。

カジノ(ブラックジャック)

そしていよいよ男旅最大の目的、マカオのカジノ。
煌びやかな照明、広大なホール、耳に飛び込むチップの音。扉をくぐった瞬間から異世界だ。

基本情報

  • ブラックジャック最低ベット:約6000円
  • 機械ルーレット最低ベット:約200円
  • 入場料:無料
  • 持ち物:パスポート必須
  • 特典:ドリンク・軽食が飲み食べ放題

ギャンブルに詳しくなくても、雰囲気だけで十分楽しい。軽くルーレットに挑戦するのもいいし、ソファでドリンクを飲むだけでも贅沢だ。

収支

僕の挑戦はブラックジャック2回だけ。結果はまさかの2連勝で+1万2000円。
「ここでやめるのが一番賢い」と頭では分かっていても、心臓はまだ賭けを求めていた。だが意志を固めて退散。勝ち逃げできた自分を褒めたい。

1発6000円の勝負は脳汁がドバドバ出る。普段の生活でこんな高揚感を味わえる瞬間はない。
まさに男旅のクライマックスだった。

まとめ

振り返れば、この旅が特別だった理由は「男2人」というメンバー構成にある。

  • 予定を詰めすぎず、気楽に動ける
  • ノリと勢いで決められる
  • カジノや買い物で盛り上がれる

観光名所を外しても十分楽しめるし、むしろ“男だけの無計画さ”が旅を面白くした。
ガイドブック通りの観光をしなくても、最高の旅行記は作れる。

改めて、一緒に旅をしてくれた友人に感謝したい。気を遣わずに笑い合い、ノリで決断できる関係だからこそ、この旅はこんなに自由で面白いものになった。男2人だからこそ味わえる「気楽さ」と「勢い」が、この旅を最高に彩ったのだ。

香港とマカオは、ただ観光するだけではなく「男同士で思い切り遊ぶ」には最高の舞台だった。次に行くときも、同じやつと、同じように笑っていたい。

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