【実体験】中古でSnowPeakのシュラフを買って、クリーニングに出してみた(これでいい)

キャンプ

キャンプという趣味は、時として我々の物欲を静かに、しかし確実に刺激してきます。アスタリスクマーク。**SnowPeak(スノーピーク)**の製品がフィールドにあるだけで、どうしてあんなにも満たされた気持ちになるのでしょうか。

とはいえ、25歳の僕にとって、その品質とデザインに比例する価格は、なかなかに悩ましい問題です。「キャンプギアは中古で賢く揃える」というのも、一つの立派なスタイル。

そんな折、ヤフオクを眺めていた僕は、とんでもない掘り出し物を見つけてしまいました。スノーピークの高級シュラフ、「グランドオフトン」です。しかも、新品では到底手が出ないような、破格の値段で。

しかし、考えます。テントやテーブルならまだしも、これは「寝具」。つまり、中古のシュラフ

見知らぬ誰かの「痕跡」が残っているかもしれない寝袋で、果たして僕は心地よく眠れるのだろうか。臭くないのか、シミはないのか、獣臭はないのか。

ただ、僕には勝算がありました。スノーピークが誇る、公式メンテナンスサービス「シュラフクリーニング」の存在です。

もし、この公式クリーニングが、中古シュラフにまつわる僕のあらゆる不安を、文字通りすべて洗い流してくれるとしたら。それは、憧れのギアを手に入れるための、新しい「賢い選択肢」になり得るのではないか。

そんな淡い期待と一抹の不安を胸に、僕はヤフオクで落札したグランドオフトンをスノーピークへ送ることに決めました。これは、その一部始終の体験記です。

ヤフオクで14万円→2万1000円で落札

真冬でも快適にキャンプがしたい。快適な睡眠がとりたい。そう考えると、やはり高性能なシュラフ(寝袋)が欲しくなります。とはいえ、スノーピークのようなブランドのハイエンドモデルは、ご存知の通り価格も最強クラス。

そんなことを考えながら、いつものようにヤフオクを眺めていたある日、目を疑う出品に出会いました。

スノーピーク グランドオフトンシングル 2個セット

あの、寝室の布団さながらと評される高級シュラフです。しかも「2個セット」。これで彼女の分も揃うじゃないか、と。

逸る心を抑えつつ、僕は静かに入札バトルに参加しました。そして競り勝った落札価格は、なんと「21,000円」。

現行モデルの定価が約14万円ですから、約85%オフ。我ながら信じられない「掘り出し物」を手にしてしまいました。

数日後に届いたシュラフは、確かに「状態も綺麗」で、大きな問題は見当たりません。正直、このまま使えてしまいそうなほど。

しかし、どれだけ綺麗でも「中古の寝具」であることは事実。心から安心して使うために、僕はスノーピーク公式の「シュラフクリーニング」に出してみることにしました。

結論を先に言ってしまうと、この「中古で買って、公式クリーニングに出す」という選択肢、スノーピークのシュラフに関しては「大アリ」です。いや、むしろ本当におすすめ。

スノーピークギアは中古で十分

ダウンシュラフは1個5000円

さて、このスノーピーク公式の「シュラフクリーニング」。気になるのは、そのお値段です。

僕が今回お願いした「グランドオフトン」のようなダウンシュラフの場合、料金は1個につき4,510円(送料込み)でした。

一瞬、「5,000円か…」と思うかもしれません。しかし、冷静に考えてみてください。相手は、あのデリケートな「ダウンシュラフ」です。

ご存知の通り、ダウン製品は自宅で気軽に洗えるものではありません。下手に洗えば、中の羽毛が偏って団子状になり、命とも言える「保温力(ロフト)」が二度と戻らなくなる可能性さえあります。かといって、一般的なクリーニング店に「寝袋を」と持ち込むのも、なかなか勇気がいりますし、専門的に扱ってくれるかも未知数です。

その点、これは「スノーピーク公式」のサービス。外注らしいのですが、自分たちの製品を知り尽くしたプロが、専門の技術で洗い上げてくれる。その安心感と技術料込みで5,000円です。

しかも、今回の僕は「中古」という特殊な事情を抱えています。 21,000円で落札したシュラフ2個。これにクリーニング代(5,000円×2個+送料)を足しても、トータルコストは約3万数千円。定価14万円の製品が、専門家の手でリフレッシュされ、心置きなく使える状態で手に入る。そう考えた時、この5,000円は「コスト」ではなく、むしろ「破格の投資」だと感じました。

聞いた話では、毎シーズン終わり、シュラフを仕舞う前の「儀式」として、このクリーニングを利用する熱心なユーザーもいるそうです。

確かに、キャンプでかく汗は、自分たちが思う以上にシュラフに吸収されています。目に見える汚れがなくても、皮脂や湿気はダウンの大敵。「最近、なんだかフカフカ感が減ったかも?」と感じたら、それはメンテナンスのサインなのかもしれません。この価格なら、数年に一度の「リフレッシュ休暇」として出してあげるのも、ギアへの愛情表現として「アリ」ですね。

価格表

サービス項目料金(税込)
化繊シュラフ クリーニング 基本¥4,070
化繊シュラフ クリーニング 撥水¥4,510
化繊シュラフ クリーニング 防ダニ¥4,730
ダウンシュラフ クリーニング 基本¥4,510
ダウンシュラフ クリーニング 撥水¥5,060
ダウンシュラフ クリーニング 防ダニ¥5,280

「手順」は驚くほど簡単。申し込みから「ふかふか」で帰ってくるまで

ネットで申し込み

さて、実際に「シュラフクリーニング」を利用するとして、その手順は面倒ではないのか。僕も最初は少し身構えていましたが、結論から言うと、拍子抜けするほど簡単でした。

まず、スノーピークの公式サイトから「シュラフクリーニングサービス」のページへアクセスします。初めて利用する場合は、ここでスノーピークの会員登録(無料)を済ませる必要がありました。

登録が終われば、あとは画面の指示に従うだけ。 「ダウンシュラフ」なのか「化繊シュラフ」なのかを選び、先ほどの表にあった「基本」「撥水」「防ダニ」といったオプションを選択します。僕は今回の中古品、もちろん「防ダニ」を選びました。心の平穏のためです。

袋や段ボールで梱包して集荷に来てもらう

申し込みを確定させると、次にやることは「梱包」です。 専用の返送キットのようなものが送られてくるわけではなく、ここは「自分」で用意する必要があります。僕は、グランドオフトン2個がなんとか収まる大きめの段ボールを見つけてきて、そこに詰め込みました。

梱包さえ終われば、あとは玄関で待つだけ。 スノーピークが提携している配送業者が「集荷」に来てくれます。(佐川でした)。重たい段ボールをコンビニや営業所に持ち込む必要がないのは、本当にありがたいですね。

1か月は返ってこないと思っておく。

公式サイトにも記載がありますが、このクリーニング、手元に返ってくるまで、おおよそ「1ヶ月」は見ておいた方が良いです。

「来週のキャンプで使いたい!」といった急な要望には、まず応えられません。僕も、発送した後は「あぁ、今頃洗われているだろうか」などと考えつつ、正直なところ、少し忘れていました。

そうして待つこと約1ヶ月。季節が少し移ろうかという頃、それは突然帰ってきました。

返ってくる。ふかふか

届いた段ボールを開封した時の、あの瞬間。 なんというか、「あ、これ新品で買った時の匂いだ」と感じるような、清潔な香りがしました。そして、手で触れた時の「ふかふか」感。ヤフオクで受け取った時も綺麗だとは思いましたが、レベルが違います。羽毛(ダウン)が空気を目一杯含んで、パンパンに「蘇っている」のが分かりました。

驚いたことに、それは収納袋に詰められていたのではなく、ふかふか感を一切殺さないよう、優しく「たたんで」返送されてきたのです。せっかく蘇らせたロフトを潰さない。この細部への圧倒的な配慮こそ、スノーピークの信頼の証だと感じ入りました。

【信頼の証】 メッシュ裏不具合で発覚したスノピのすごさ

ダニ予防は必要か。

さて、クリーニングを申し込む際、僕が少しだけ悩んだのが「オプション」です。 「基本」の他に、「撥水」と「防ダニ」がありましたが、果たしてどれを選ぶべきか。

結論から言います。 あくまで僕個人の見解ですが、「防ダニオプションは、基本的にはいらない」と思います。

「え、でもあなたは中古品で防ダニを選んだのでは?」 はい、おっしゃる通りです。僕は今回、ヤフオクで落札した「中古シュラフ」という事情があったので、「何かあったら嫌だな」という、ほぼ「気休め」のつもりで防ダニオプション(税込5,280円)を選びました。心の平穏を買ったようなものです。

しかし、先日。生粋のスノーピーカーである僕の友人が、同じくシュラフをクリーニングに出したという話をしました。彼は「基本クリーニング」(税込4,510円)のみ。オプションは一切つけなかったそうです。

彼曰く、「高温での洗浄と乾燥工程があるんだから、ダニなんてどのみち耐えられないでしょ」と。 …確かに、その通りかもしれません。

ですから、新品で購入したものを定期メンテナンスで出す場合や、中古でも状態に不安がない場合は、無理に防ダニオプションを選ぶ必要はない、というのが僕と友人の結論です。

とはいえ、これは好みの問題。数百円の差で「万が一の不安も取り除いておきたい」という、僕のような心配性な方や、アレルギーなどが気になる方は、安心を買う「お守り」として選択するのは、もちろん「アリ」(⚪︎)だと思いますよ。

まとめ

さて、ヤフオクで破格の「グランドオフトン」を手に入れ、スノーピークの公式シュラフクリーニングに託してみた、今回の一部始終。

結論から言えば、この「中古シュラフ + 公式クリーニング」という選択肢は、僕にとって「大正解」であり、もし同じように迷っている方がいれば、心の底からおすすめしたい「賢者の選択」でした。

正直に言えば、最初は不安でした。どれほど安くても「中古の寝具」という響きには、拭いきれない抵抗感があったからです。

しかし、スノーピークのクリーニングは、その不安を完璧に、文字通り「洗い流して」くれました。戻ってきたシュラフは、専門家の手で蘇った圧倒的な「ふかふか感」と清潔な香りを纏い、もはや中古品であったことなど忘れてしまうほどの仕上がり。

そして何より、あの「圧縮せず、たたんで送り返す」という細やかな配慮。あれこそが、彼らが自社製品を、そして我々ユーザーをいかに大切にしているかの証左です。あれで僕は、中古品への心理的抵抗が完全に消え去り、むしろ「新品を買うのと同じ満足感」を得ることができました。

憧れのスノーピーク製品。しかし、価格で諦めていた方は少なくないはずです。

もしあなたが、ヤフオクやフリマアプリで状態の良い中古品を見つけたなら、チャンスかもしれません。そこに「公式クリーニング代」の約5,000円を上乗せして予算を組んでみてください。それでも、新品を買うより遥かに安く、そして新品同様の安心感と満足感で、憧れのギアを手にすることができるのですから。

「中古だから」と妥協するのではなく、「中古を公式サービスで蘇らせる」という積極的な選択。 賢く手に入れた「グランドオフトン」と共に、これからの冬キャンプへ行くのが今から楽しみでなりません。

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