灼熱の蒸気に身を委ね、水風呂で脈動を落ち着かせ、その先にある外気浴で自然と一体に還る――。 「サウナの何に、それほどまでに心惹かれるのか」と問われれば、異口同音に「外気浴」の名を挙げるでしょう。あの、すべてから解放される一瞬のために、私たちは日々サウナハット、mokuタオルを片手にサウナに通う。
しかし、今回私が提案したいのは、その黄金律に一石を投じる少しばかり「異端」なアプローチ。それは、あえて水風呂をカットして外気浴を楽しむという、逆転の発想です。
サウナ好きの間でも、水風呂は「絶対の聖域」と信じられてきました。けれど、その聖域を一歩飛び越えた先に、実はまだ見ぬ悦楽が隠されているとしたら? 効率や常識を脱ぎ捨てて、あえて「水風呂なし」という選択をする。その勇気がもたらす、驚くほど優しい「ととのい」の正体について、これからゆお話ししていきたい。

この楽しみ方ができる季節

水風呂をカットして外気浴を楽しむベストシーズン、それは間違いなく「冬」です。
想像してみてください。 サウナ室の重厚な熱気から解放された直後、キンと冷えた冬の空気に肌を晒す瞬間を。
通常であれば、私たちは一刻も早く水風呂の刺激を求めます。 しかし、ここではあえてその衝動を抑え、掛け湯で丁寧に汗を流すだけに留めるのです。
冬の冷気が、火照った肌から余分な熱をゆっくりと奪っていく。 水風呂特有の急激な温度変化がない分、身体の芯に残った熱が、じわじわと内側から溢れ出してくるのを感じるはずです。
雪の降る日であれば、その体験はなおさら格別なものになるでしょう。 舞い落ちる雪が肌に触れては消えていく。
この水風呂カット。 これこそが、冬という季節が私たちに用意してくれた、大人のサウナの嗜み方なのです。
気持ちいいのか?
「水風呂を飛ばして、本当にあの快感に辿り着けるの?」
そんな疑問を抱く方も多いでしょう。 しかし、答えはシンプル。 「気持ちいい」のです。
もちろん、水風呂のような衝撃的な爽快感はありません。 ですが、この水風呂なしのスタイルには、特有の「余韻の長さ」があります。
水風呂は体の表面を一気に冷やしますが、 外気浴のみの場合は、冬の冷気がじっくりと、優しく体温を奪っていきます。
結果として、サウナで蓄えた「体の芯の熱」が損なわれない。 いつまでも内側でポカポカと熱が灯り続けるのです。 それはまるで、冬の寒空の下で温かいココアを飲んでいるような、深い安らぎ。
急激な冷却による興奮とは異なる、凪のようなリラックス感。 新しいサウナ体験と言えるでしょう。
また、私がおすすめしたいのは「ハイブリッド」な組み立てです。 1セット目は水風呂、2セット目はあえてのカット。などなど
この交互の刺激が、私たちの感覚をより鋭敏にします。 「冷やす」ことへの義務感を捨て、その日の空気と対話する。 その柔軟さこそが、サウナをより自分らしく愛するための秘訣です。

水風呂をカットするメリット
水風呂カットの楽しみ方には、いくつかユニークなメリットがあります。
玄人感も、素人感も楽しめる
水風呂を省くという選択肢を取ると、「こいつ通だな」と思われるかもしれません。
逆に、「この人、水風呂の怖さに負けたのかな?」という見方をされるかもw。
どちらにせよ、ユニークなアプローチを取る楽しさがこれにあります。
水風呂渋滞を回避できる
人気サウナ施設では、水風呂が大混雑していることも。
そんなとき、あえてカットすることでストレスフリーに外気浴へと移行できます。
サウナに入ってストレスが貯まったら本末転倒ですからね。
ロウリュサービス後の外気浴難民も避けられる
ロウリュ後に外気浴スペースが満席になる現象、あるあるですよね。
水風呂カットを取り入れることで、スムーズに外気浴のポジションを確保できます。
冬の雨の日はなおさら水風呂カットがおすすめ
雨の日の外気浴は、まさに「自然のシャワー」です。
傘をささずにそのまま外気浴スペースに向かうと、上から水風呂が降ってきているような感覚に包まれます。
冷たい雨粒が体を冷やしつつ、サウナ後の爽快感をさらに増幅してくれるのです。
「自然が作った水風呂」なんて贅沢な表現も過言ではありません。
冬の雨の日だからこそ、ぜひ一度この特別な体験を試してみてください。

まとめ
水風呂をカットするという選択肢は、ある意味でサウナの固定観念を覆すチャレンジです。
冷水に飛び込む勇気ではなく、自然の冷気を受け入れる勇気を試してみるのも一興でしょう。
サウナの楽しみ方に正解はありません。
自分に合ったスタイルを見つけることこそが、サウナの醍醐味です。
水風呂をカットしてみることで、これまで気づかなかった新しい外気浴の楽しみが見えてくるはず。
次のサウナタイムでぜひ試してみてください




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