【大学受験】1.9点で大学に落ちたっつー話

やってよかったこと

皆さんは、受験に落ちたことがありますか?これまでの人生で「数字」に心を抉られた経験はあるでしょうか。 僕にとってその数字は、1.9。 無視してもいい端数ですが、そんな端数が僕の人生を分けました。

  • 掲示板に、僕の番号はなかった。
  • 合格最低点との差は、わずか1.9点。
  • 積み上げた数千時間は、春の風に消えた。

結局、僕は執着を振り切るように「滑り止め」の私立大学へ進みました。 しかし、25歳になった今、あの時落ちたのも正解だったのかもなと思えています。

もしあなたが今、大学受験失敗に震え、浪人すべきか迷っているのなら。 当時負けた僕の言葉を、少しだけ聞いてはくれないでしょうか。

浪人

僕の高校生活は「享楽」そのものでした。放課後の眩い教室で青春を謳歌した代償は、案の定「不合格」という冷徹な通知。大学受験失敗により、周囲が大学生へと脱皮する中で、僕だけが18歳のまま足止めを食らう焦燥感は、今思い出しても胸が締め付けられます。

しかし、絶望の底で「どうせ浪人するなら、自分の綻びを徹底的に修復しよう」という静かな決意が芽生えました。

再起の場に選んだのは、四谷学院。「55段階で基礎から鍛える」という指針に、砂上の楼閣だった僕の学力を託したのです。プライドを捨て、中学レベルから一段ずつ階段を登り直す。かつての自分と決別し、合格を目指す。僕の孤独で、けれど確かな一年が、そこから始まったのです。

画像引用先:https://www.yotsuyagakuin.com

浪人のしんどいところ

浪人生活の本質は、終わりの見えない「自己との対峙」に他なりません。それは、華やかな世界から隔離された場所で、己の弱さと向き合い続ける静かな精神修行のような日々でした。

1. メンタル
日の自分を凌駕せよという重圧に、日々神経が削られます。模試の判定に一喜一憂し、芳しくない数字を突きつけられた夜は、自己嫌悪という底なし沼に沈んでいく。大学受験失敗を清算できないまま、布団の中で震える夜が何度もありました。

2. 親
親の「頑張ってね」という言葉が、鋭く刺さる。期待に応えたい矜持と、多額の学費という「負債」その狭間で「いっそフリーターとして生きる方が楽ではないか」という誘惑が、幾度となく脳裏をよぎる。

3. 高校の友達
最も残酷なのは、現役で春を謳歌する友人たちの残像です。SNSに溢れる煌びやかな大学生活。自分だけが同じ季節で足踏みをしている。その停滞感を糧にペンを握る日もあれば、ただ深い孤独に飲み込まれる日もありました。

浪人の良いところ

1. まあまあ仲良い友達ができる
予備校という場所は、不思議な引力を持っています。同じように大学受験失敗し、剥き出しの焦燥感を抱えた者同士だからでしょうか。現役時代の友人とはまた違う、深く静かな連帯感が生まれるのです。もしストレートに大学へ進んでいたら、決して交わることのなかった背景を持つ人々との出会い。一生モノの財産となりました。

2. 大学生活のある程度のことが耐えられるようになる
あの日々に比べれば、大学での単位取得や人間関係の軋執など、微々たる風に過ぎません。浪人時代に味わった精神的な極限状態は、結果として、その後の人生におけるあらゆるストレスを相対化してくれる、最強の「防弾チョッキ」となって僕を守ってくれています。

3. 人生に厚みができる
何より大きな収穫は、自分の無力さを知ることで得た「人生の奥行き」です。その痛みを知ったことで、僕はようやく地に足をつけて歩き出せるようになりました。。

浪人の時考えるあるある

1. 大学行ったら自分の好きな勉強できるなんて羨まし過ぎ。
受験科目に追われる日々の中で、僕は大学生を「選ばれし知の探究者」のように羨んでいました。「こんな無味乾燥な暗記ではなく、早く自分の好きな学問に没頭したい」と。

2. あの子可愛い。恋愛したいけど、したら全てが終わるよな。
浪人生にとって色恋沙汰は、甘美な誘惑であると同時に「破滅への招待状」でもあります。「恋に走れば合格率は半減する」という根拠のない、けれど真理を突いた格言を胸に、僕は自らの煩悩を押し殺していました。

3. 予備校代100万円強…予備校の儲かり方えげつないなおい。
親が支払った100万円強という予備校代。大学受験失敗を贖うための投資が、これほどまでにえげつないビジネスモデルの上に成り立っているという事実は、僕に「時間=資本」であるという冷酷な社会の真理を、学べました。

迎えた受験結果

ついに、審判の日が訪れました。Web画面に表示されたのは、祝福の言葉ではなく、僕の存在を否定するかのような無機質な数字。結果は、不合格。成績照会で突きつけられたのは、あまりに鮮明な「敗北の図式」でした。

  • 合格枠:95人
  • 僕の順位:97位
  • 不足点数:1.9点

わずか2人、そして1.9点。その微細な数値の向こう側に、僕が欲した世界が広がっていました。「もし、あの問題を解き直していたら」「もし、誰か一人が欠席していたら」。そんな不毛な「もしも」が無限ループのように駆け巡り、ノイズに支配されました。

結局、僕は滑り止めとして受けていた私立大学へ進学しました。入学後半年間は、「なぜ自分だけがこの場所に甘んじているのか」と、呪詛のような自問自答を繰り返す日々。

「この挫折を、ただの汚点にはさせない。大学生活を誰よりも貪欲に楽しみ、就活でこの1.9点の差を、圧倒的な実力差に変えて逆転してやる」

そう心に決めてからの僕は、もはや大学受験失敗に怯える少年ではありませんでした。あの日、浪人という道を選び、自分を極限まで追い込んだ経験が、僕の精神に強固な背骨を与えてくれたのです。結果として、僕は後に大学生活でも、そして就活という名の戦場でも、望む以上の成果を手にすることになります。
後程そのブログは別で書きたいと思います。

僕の結論(学んだこと)

最後に、今この瞬間も、浪人という孤独な荒野で足を止めてしまいそうなあなたへ。

浪人生活を、単に「第一志望に合格するための期間」だと定義するのは、あまりにも勿体ない。それは、それまでの惰性な人生を一度リセットし、自分を根底から作り変えるための、天から与えられた「人生好転のチャンス」です。

大学受験失敗は、終わりではありません。それは、あなたがより高く、より遠くへ跳ぶために必要な、深く膝を折る一瞬の動作です。どうか、この一年をただの「停滞」だと思わないでください。あなたが学びたいことを学ぶために、そしてあなたがあなたを誇れるようになるために。

そのペン先の一画に、未来を変える力が宿っていると信じて。 どうかもう一年、泥臭く、けれど誰よりも気高く、踏ん張ってほしい。

地獄を一度くぐっちまうことさ。ツキの女神はいつだってその先にしゃがみこんでいる。

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